祭の後 03 その１

　どーしてもティエリア編をアップしたくなりまして、スメラギさん編と連続で。
　とはいえ導入部だけ（不親切）。


　このあとどう話が転んでいくか、現在四苦八苦中です。
ティエ編は書き上がったのですが、その後が･･･。



　祭の後　03　その１ 　～ティエリア・アーデの場合

　祭の後　03　その１ 　～ティエリア・アーデの場合



　もうずいぶん、アレルヤと話してない。
　ティエリア・アーデは、自室のベッドで寝転がりながら、ぼんやりと考えていた。
　まともに（？）最後に話したのは、確か人革連による襲撃前、食堂でのことだったと思う。
　すぐにあわただしく出撃して、ろ獲されそうになって、帰ってきて。
　それからキュリオスとヴァーチェで人革連のコロニーを襲撃、陽動としてデュナメスとエクシアは南アフリカ国境地帯へ同時武力介入。そのブリーフィングの際にも、アレルヤは硬い顔をしてスクリーンを見つめたまま、一度も目をあわそうとしなかった。
　作戦中のことにしたって
「っ･･･」ティエリアは顔をゆがめた。
「ミッション通り、ここは引き受ける」と、すでに了解済みの事を通信してみれば、見えるのは彼の隠された右顔だけ。
「感謝するよ」と自分に久しぶりに向けられた言葉が、ひどく物足りない。
（わざわざ通信したのに･･･）
　ちゃんと目を見て話せ。
　胸の内に浮かんだ感情にぎょっとして、ベッドから跳ね上がる。いまいましい、と髪をかきむしった。
　気分転換に、何か飲み物でも。そう思って、ラウンジに足を向けた。




　to be continued