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00の世界を借りて、いろいろ書き散らしています
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 クリスマスなので、らぶらぶ?なのを。
 「僕たちの恋愛スキル」と対になっています。
 ロク刹なので、15禁
 がんばりましたが、これも「僕たちの~」同様、どこが15禁じゃ、と言われること請け合いです。
 それではみなさま、メリークリスマス!!


 ロク刹で15禁



 しあわせの温度

 



 しあわせの温度




 部屋のドアが閉めきらないうちに、二人は唇をむさぼりあった。ロックオンの手が、性急に刹那のストールをほどき、上着のボタンを外し始める。
 刹那の手も恋人のベストをはぎ取ろうとする。両手に引っかかったそれをじれったそうに放り、ロックオンはTシャツも脱ぎ捨てた。
 口づけあいながら、ベッドにもつれ込む。刹那を組み敷きながら、ロックオンははだけた上着の間から手を胸に滑らせる。いつもならじらすように愛撫するところだが、今はすぐにでもかみついてしまいたい。肌をあばいて胸に舌をはわせ、吸い上げた。
「ア・・・」
 刹那がびくりとのけぞる。ロックオンは舌を胸にはわせたまま、せわしなくズボンと下着を取り去ると、一息つこうと、上着を引っかけたままほぼ全裸の刹那を見下ろした。
「刹那・・・」
 照明がついたままの部屋は可愛い恋人の身体を余すことなく照らしている。刹那はロックオンの肩越しに見える天井の照明に目を細め「まぶしい」と言った。「電気、消せ」
「やだ」
 笑顔全開で言うロックオンに、刹那は顔をしかめる。「消せって・・・やだ・・・」
「恥ずかしい?」
 こめかみに軽くキス。
「消さないよ。全部見たい」
 そう言って額にキスを落とす。次は唇にされるだろうと思っていた刹那だったが、予想が外れて不満げな顔をする。
「見せて、刹那」
「やだって」伸び上がって枕元のコンソールを叩こうとする刹那の手を縫い止めて、額を合わせ
「さっきは人前であんなに積極的だったくせに」と揶揄する。そのまま唇をついばんだ。
 さっき、というのは、ブリーフィングルームで、アレルヤとティエリアに刹那がキスシーンを見せつけたときの事だ。
 ティエリアがアレルヤにキスをしかけていたのを、ロックオンと刹那が目撃した。
 目撃された事に慌てたアレルヤがティエリアを引きはがし、むきになったティエリアが再びキスをしかけたあげく、歯と歯の激突という、おっそろしく初歩的で不器用なキスになったのだ。
(あれはちょっと、かわいそうだったなあ)二人ともが、とロックオンは思う。
「あれは・・・ん・・・」
「ティエリアへのあてつけ、か?」
 唇をついばまれながらの会話に、刹那が身体を震わせた。
「へたっぴなキスだったもんなあ」と笑う。
 へたっぴというよりはむしろうぶというやつで、物慣れない感じが初々しかったが、歯が激突するのはいただけない。
 ローティーンのファーストキスみたいで、見ている方がはずかしくなるのだ。
 ティエリアもアレルヤも、あれは全く恋愛経験がないに違いない。前途多難なことだ。
「刹那の方がキスがうまいぞって?」
 のど元に唇を移動して舐めあげながら、ロックオンが言う。言葉と一緒にはき出されると息に反応して、刹那は身をよじった。
「あ・・・て、つけ、だけ、じゃ、なくて・・・」
「んー?だけじゃなくて?」
 ロックオンは、刹那の顔をのぞき込んだ。
「けんせい、だ。アレ・・・ルヤ、への・・・」
「え?」
 あ然として動きが止まる。「ロックオン?」刹那は荒い息を整えながら、動きを止めた恋人を見上げた。
「なんでアレルヤに牽制なんだ?」
「知らん」
 ぷい、と何故か目をそらす恋人に、悪戯心を刺激されて、ロックオンは右手の指をそっと刹那の腰に這わせ始めた。
「ふっ・・・!」刹那の身体が赤く染まり、身をよじる。
「なあ、何が牽制なの」
 指先で腰をかすめ、さりげなく股関節をなで上げる。刹那が震えて左右に身をよじるのを見て、舌なめずりする。
「教えてよ・・・」右手をさわさわと滑らせながら、耳元でささやいてやる。息が耳元にかかり、刹那は「やっ!」と悲鳴を上げた。
「どうして、アレルヤに、牽制なのかな」
 言葉を区切って、耳に舌をねじこむ。悲鳴を上げて震える刹那の姿を楽しんだ。
 刹那はなかなか白状しない。強情だなあ、と笑いながら、ロックオンは軽く刹那自身に指を這わせた。
「あああっ!!」とのけぞる。ロックオンは思わずヒュー、と口笛を吹いた。
「すごい感度」
「う、るさい・・・」ロックオンの顔を見上げて「なに、わらって・・・」と顔をしかめた。
「うん。嬉しいから」
 ゆるみっぱなしの顔をして自分を見る男に、絶対“牽制”の意味は告げないと刹那は心に決めた。


 ロックオンとアレルヤは、仲がいい。
 気の置けない仲間。兄弟みたいな・・・・・・。それが彼らの間柄だ。
 男同士の気楽さからか、ロックオンは、アレルヤと一緒だと、自分の前とは違った、無邪気で無防備な顔を見せる。それが面白くない。
 刹那にも、そういう友人はいた。ほんの6年前まで、気の置けない、素をさらけ出せる友人が。
 あんな生活の中でも、ふとした折りに笑い合うことができた。
 歩哨をしながら、将来はどんな仕事につきたいかとか、どんな娘と結婚したいか、なんて話し合った仲間もいた。
 結局はみんな大人の都合のいい道具にされてしまったが。
 今刹那はロックオンと恋人関係になって、こうして肌を合わせている。この男の腕の中で、女みたいに。
 身体のつながりイコール絆の深さだとは思えない。恋愛は諸刃の剣だ。好き合っているうちは深くつきあえるが、恋人関係が壊れてしまえば、友人に戻ればいいというほど人間関係は単純ではない。それくらいは16歳の刹那にもわかる。
 たとえばもし自分たちが恋人関係を解消して、メンバーがばらばらになったとして、数年後再会したときに気楽に友人になれるのは、ロックオンとアレルヤであって、自分じゃないのだ。
 だからせめて、今このとき、ロックオンは刹那のものだと主張した。
 

「刹那?」
 急に押し黙って難しい顔になった刹那に、ロックオンが怪訝な顔をする。刹那は何故だかのどがつまって、だまったままかぶりを振った。
 ロックオンの手が髪をすべり、額に口づけを落とすと、柔らかく笑った。
「刹那は本当に可愛いなあ」
 可愛い、なんて男同士の形容じゃない。刹那は顔をしかめた。
「そういう顔も可愛い」
ふに、と人差し指で鼻を押す。
「・・・もし、生き残れたらさ」
「え」
「そしたら、お前を俺の故郷に連れて行くよ」
 刹那が瞠目する。
「んで、お前と一生暮らす」
「なに、ばかなこと・・・」
「だって今幸せだもん」ロックオンは笑って、刹那の目をのぞき込む。
「あほか」
「いいんだよそれで・・・好きな人がいて、その人も自分のことが好きって示してくれて。で、腕の中にいて、暖かくて、ちゃんと生きていてさ」
「・・・」
「それで一緒にいたいって思いあってさ。それでいいんだって」
「ロックオン」
「両想いになれただけでもめっけもん。素直に好きだと言い合えて、すごい幸せ。だろ?」
 この男はよくもまあ次から次へと歯の浮く台詞を・・・と、苦虫をかみつぶしたような顔で刹那は見上げる。
 にこにこと見下ろす男に、ふいに
(まあ、いいや)
という思いが沸いた。
 どうせ自分だって、この男がいると幸せなのだ。
 気持ちが軽くなり、そのまま恋人の首に抱きつき、引き寄せる。


 あたたかい肌のぬくもりを感じながら、なぜかあの二人を思い浮かべる。
 刹那と同じ目線で、ロックオンに嫉妬したティエリア。
 一歩下がって踏み込まないアレルヤ。
 気持ちを素直に表わさない二人は、こうして互いの暖かさを感じることもできないわけで。


(やっぱり俺の方が、あいつらより上だ!)


 幸せにゆるむほおを隠すため、刹那・F・セイエイはロックオン・ストラトスにぎゅうぎゅうにしがみついた。

 
  
end

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