00の世界を借りて、いろいろ書き散らしています
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8話派生話です。
アレ→ティエです。
↓に萌えて書いた話。ありがとうサンライズvv。
彼の真意は
彼の真意は
「ガンダムマイスターはエージェントからの連絡あるまで各地で前進待機」
スメラギの指令が飛び、発進準備をすべく、クルーザーを降りてビーチから各自のコンテナへと徒歩で向かう。
暑い・・・。アレルヤは木々の間からもれる太陽の光をうらめしげに見上げ、傍らを歩くティエリアを横目で見やった。
キュリオスとヴァーチェが同じ方向にあるため、今ここにいるのはアレルヤとティエリアの二人だけだ。
これからのことを考えているのか、厳しい顔をして歩くティエリアに、アレルヤは声をかけられないでいた。
林を抜けると、熱帯の日差しが直撃する。イアンの様に帽子の用意をしていないので、日光が直接目を刺激した。
サングラスが必要だった、とアレルヤは後悔する。紫外線は目に大敵で、ケアを怠ると飛蚊症になる場合もある。
左手を日よけになる形に作り、ティエリアの額に手をかざした。
すかさずその手を払いのけられる。乾いた音がして、左手が熱を持った。
「あ・・・。ごめん。日差しがキツそうだったから・・・」
「必要ない」
とりつくしまもない。それでもアレルヤは再度手を伸ばした。
無言で振り払う手を今度はかわして、再びティエリアの目の上にかざす。今度は振り払われなかった。
「目に悪いよ。日差しがきつすぎる」
「君もだろう」
「僕は、ほら」と右手を目の上にかざす。その格好が間抜けだと指摘され、右手の方をおろすアレルヤに、ティエリアは
「俺はいいと言っている」
と忌々しげに横を向いた。
「なんだか調子悪そうだけど、大丈夫?」
会話の糸口ができたことに背中を押され、彼の目の前にかざした左手を、汗ばんだ白い額に滑らせる。振り払われる覚悟はできていたが、その手が外されることはなかった。
「熱いね」
「太陽のせいだ。問題ない」
やんわりと外される手。触れた手の感触に、アレルヤの心臓が跳ねた。
「さっきは」
「え」
「さっきは眼福だったろう」
「ああ、あれね」
さっき、というのは、クルーザーの上でバカンスの観光客を装い、スメラギたち女子チームとブリーフィングをしたときのことだ。
人工衛星からの監視対策、と言い、どう見ても遊び目的としか思えない大胆なデザインの水着を着込むスメラギにあきれ、損な性分だが一言言わずにはいられなかった。
いきおい正面からスメラギの肢体を拝むことになったのだが。
「ああいうのは、正直苦手だな。クリスとかフェルトみたいな方がいいよ」
ぎり、とティエリアが唇をかみしめた。
「そっちが好みか」
「へ?」
意味が分からず、間抜けな声を出して聞き返すアレルヤに、何度も言わせるなと心の中で毒づいて、ティエリアが続けた。
「女性の好み」
「違うって!」ティエリアが自分の言葉を誤解したと分かって、慌てて否定する「スメラギさんみたいなのは目のやり場に困るって言ってるんだよ。Tシャツとか着てくれた方が、こっちが楽だろ?一応女の子なんだから。変な目で見てるって言われても困るしさ・・・」
「そうでもないだろう。クリスの足を眺めてた」
指摘されてアレルヤは顔を赤らめた。確かに、すらりと伸びたその足に見入った自覚はあったからだ。しかしそれは水着姿の女性を前にしたときの男性の正常な反応の範囲内で、それ以上の気持ちはない。なんと言っても、自分が好きなのはティエリアなのだ。
「別にクリスのことはなんとも思ってないよ」
「そうか」
そっけなく返して歩調を早めたティエリアの後を追う。コンテナはもう目の前だった。
end
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