冴えないけれど、たったひとつの（小説）

インフルエンザで寝込んでいる 間暇なので、携帯で打ったおはなしをぽちぽちアップしようかなと思います。
携帯一発書きなので、おかしなところがあるかもですが。



12～17話派生で沙滋の一人称。


冴えないけれど、たったひとつの①

冴えないけれど、たったひとつの①




「その名前で呼ぶな。わたしはソーマ・ピーリス。超人機関の超兵１号だ！」
手ひどい拒絶とともに、マリーさんだった彼女は、恋人の手を振り払って行ってしまう。
頭を抱えた彼に、彼女の気持ちも考えてやれとストラトスさんが言っているのを横目にしながら、僕はルイスのことを考えていた。
ルイスにも彼女なりの理由がある。すべての幸せを奪ったガンダムへの復讐……。だとしたら僕はいったいどんな事を言えるというのだろう。支援機とはいえ、ガンダムに乗っているこのぼくに。
僕は僕の左横で頭を抱えている哀れな男をぼんやりと見やった。ついこの間までその腕に恋人を抱きしめて、幸せの中にいた男を。
そして、とある記憶を呼び起こしていた。





to be continued