00の世界を借りて、いろいろ書き散らしています
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長いこと放置していたので、web拍手小説をおろしました。
あと5話と6話でおしまいです。
申し訳ありませんが残りはもうちょっとお待ちください。完成していたのに見直したら気に入らず、手を入れてしまった罠。
あれです、ラブレターは見直さずに投函しろっていうのと同じです。
冷静になって見直しちゃいけませんね・・・・・・orz
すごい羞恥プレイです。
小鳥たちは巣から離れ 04
あと5話と6話でおしまいです。
申し訳ありませんが残りはもうちょっとお待ちください。完成していたのに見直したら気に入らず、手を入れてしまった罠。
あれです、ラブレターは見直さずに投函しろっていうのと同じです。
冷静になって見直しちゃいけませんね・・・・・・orz
すごい羞恥プレイです。
小鳥たちは巣から離れ 04
小鳥たちは巣から離れ 04
集中力の切れた一瞬の空白。
突然両脚部が後方へ引かれ、バランスを崩したヴァーチェの機体が、前につんのめる形で地面に沈んだ。轟音とともに、砕かれた岩が雨の中四方に飛び散る。
「なっ!!」
状況チェック。脚部に3方からワイヤーがからまり、へリオンが3機、その端とつながっている。渓谷のどんづまりで、待ち伏せされた。
気づかなかった。土をつけられた―――頭に血が上り、即座に体勢を立て直すべく操作しようとしたとき、アレルヤの声が響いた。
「ティエリアはわたさない!!!---さしちがえても!」
瞬間、体勢を立て直すのを中止し、レバーから手を滑らせ文字通信用のキーボードを叩く。一瞬で打ち終え、送信キーをたたき込んだ。内容はキュリオスに伝達されるはずだ。
『 』
一瞬の間。
「りょうっっっっかい!!!!」
アレルヤが叫ぶ。
地に伏したままのヴァーチェの前方から、飛行形態にチェンジしたキュリオスが全速でつっこむ。対峙していたカスタムイナクトが阻もうとしたが、キュリオスが一瞬早かった。
ヴァーチェと、取り囲む3機に対してミサイルを連続投下。
渓谷の底に集中してミサイルがたたき込まれた衝撃で、壁が崩落し岩が4機に降り注ぐ。土煙が谷の中に満ちた。
「このーーーーーーーー!」
豪速ですり抜けたキュリオスが急速旋回。イナクトめがけて直進する。
カスタムイナクトは上空にふわりと浮き上がる。
一直線に切り込もうとするキュリオスを、円運動でさらりとかわして――――
「読めてんだよ!!!」
それは刹那のデータを検証したとき頭にたたき込んだ動きで。
一瞬で飛行形態からMS形態に変形したキュリオスが、急激にGNドライヴの左側面に推進力を集中させ、横飛びに90度進行方向を変え
イナクトに激しく体当てをし、もつれるように2機は空中にはじき出た。
同時に、すさまじいビームが2機を襲う。
渓谷の底から、岩をも蒸発させ上空の雲を切り裂き、青空をその傷口に覗かせながら、GNバズーカのビームが、鞭のように空をなぎ払っていた
光と影が交差する。
閃光から数秒遅れて、にぶい爆発音がティエリアに聞こえた。
「やったのか・・・?」
ティエリアはヴァーチェで岩を押しのけ、崖上まで移動させる。3機のへリオンはすでに岩の下だ。
モニターに他の機影はない。世界は再び雨に沈んだ。外部マイクが拾う雨の音だけが耳について、痛い。
キーボードを叩き、送信キーを押す。“現状を報告せよ”。
返事がない。
再度確認すべくキーボードに手を伸ばしたとき
「どうせなら声が聞きたいんだけど・・・」とアレルヤの声がした。
「無事なのか!?」
「なんとかね」
モニターに、アレルヤの顔が見える。
脱力しそうになるのを、必死に気力で食い止める。ひじに力を入れ、姿勢を正した。
「あいつは?」
「機体はやった。でも生きてると思う」
直前に脱出したみたいだ、とアレルヤは言った。
「もっともあれだけ近くでビーム浴びてるから、黒こげになってくれてるかもね」
「・・・」
たぶん、うまく逃げおおせているだろう、と思った。楽観視はできない。
「ティエリア、大丈夫?」
「機体は大丈夫だ。それよりさっさとここから離脱して待機ポイント・・・」
「ちがうよ、君がってこと」
一瞬目を見開き、モニター越しにアレルヤと目が絡み合う。ティエリアは通信を切った。
「ティエ」
再びアレルヤがつなげた通信をすかさず切る。キーボードに“大丈夫、離脱する”と打ち込み、ヴァーチェを発進させた。
待機ポイントまで、併走するキュリオスからの通信はなかった。
to be continued
集中力の切れた一瞬の空白。
突然両脚部が後方へ引かれ、バランスを崩したヴァーチェの機体が、前につんのめる形で地面に沈んだ。轟音とともに、砕かれた岩が雨の中四方に飛び散る。
「なっ!!」
状況チェック。脚部に3方からワイヤーがからまり、へリオンが3機、その端とつながっている。渓谷のどんづまりで、待ち伏せされた。
気づかなかった。土をつけられた―――頭に血が上り、即座に体勢を立て直すべく操作しようとしたとき、アレルヤの声が響いた。
「ティエリアはわたさない!!!---さしちがえても!」
瞬間、体勢を立て直すのを中止し、レバーから手を滑らせ文字通信用のキーボードを叩く。一瞬で打ち終え、送信キーをたたき込んだ。内容はキュリオスに伝達されるはずだ。
『 』
一瞬の間。
「りょうっっっっかい!!!!」
アレルヤが叫ぶ。
地に伏したままのヴァーチェの前方から、飛行形態にチェンジしたキュリオスが全速でつっこむ。対峙していたカスタムイナクトが阻もうとしたが、キュリオスが一瞬早かった。
ヴァーチェと、取り囲む3機に対してミサイルを連続投下。
渓谷の底に集中してミサイルがたたき込まれた衝撃で、壁が崩落し岩が4機に降り注ぐ。土煙が谷の中に満ちた。
「このーーーーーーーー!」
豪速ですり抜けたキュリオスが急速旋回。イナクトめがけて直進する。
カスタムイナクトは上空にふわりと浮き上がる。
一直線に切り込もうとするキュリオスを、円運動でさらりとかわして――――
「読めてんだよ!!!」
それは刹那のデータを検証したとき頭にたたき込んだ動きで。
一瞬で飛行形態からMS形態に変形したキュリオスが、急激にGNドライヴの左側面に推進力を集中させ、横飛びに90度進行方向を変え
イナクトに激しく体当てをし、もつれるように2機は空中にはじき出た。
同時に、すさまじいビームが2機を襲う。
渓谷の底から、岩をも蒸発させ上空の雲を切り裂き、青空をその傷口に覗かせながら、GNバズーカのビームが、鞭のように空をなぎ払っていた
光と影が交差する。
閃光から数秒遅れて、にぶい爆発音がティエリアに聞こえた。
「やったのか・・・?」
ティエリアはヴァーチェで岩を押しのけ、崖上まで移動させる。3機のへリオンはすでに岩の下だ。
モニターに他の機影はない。世界は再び雨に沈んだ。外部マイクが拾う雨の音だけが耳について、痛い。
キーボードを叩き、送信キーを押す。“現状を報告せよ”。
返事がない。
再度確認すべくキーボードに手を伸ばしたとき
「どうせなら声が聞きたいんだけど・・・」とアレルヤの声がした。
「無事なのか!?」
「なんとかね」
モニターに、アレルヤの顔が見える。
脱力しそうになるのを、必死に気力で食い止める。ひじに力を入れ、姿勢を正した。
「あいつは?」
「機体はやった。でも生きてると思う」
直前に脱出したみたいだ、とアレルヤは言った。
「もっともあれだけ近くでビーム浴びてるから、黒こげになってくれてるかもね」
「・・・」
たぶん、うまく逃げおおせているだろう、と思った。楽観視はできない。
「ティエリア、大丈夫?」
「機体は大丈夫だ。それよりさっさとここから離脱して待機ポイント・・・」
「ちがうよ、君がってこと」
一瞬目を見開き、モニター越しにアレルヤと目が絡み合う。ティエリアは通信を切った。
「ティエ」
再びアレルヤがつなげた通信をすかさず切る。キーボードに“大丈夫、離脱する”と打ち込み、ヴァーチェを発進させた。
待機ポイントまで、併走するキュリオスからの通信はなかった。
to be continued
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